囲碁にはまった技術者の日常

アクセスカウンタ

zoom RSS 今更だけどアルファ碁について語ってみる

<<   作成日時 : 2017/07/30 10:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

アルファ碁同士の戦いがこちらに公開されているのですが、
ご存知でしょうか。

AlphaGo自己対戦

今更ながら、あれをじっくり見てみて感じたのですが、
プロ棋士の方々のニーズはさらに高まるでしょうね
少なくとも、アルファ碁の登場により囲碁棋士の存在価値が
危ぶまれるというような説は、全くの見当違いであると感じます。

今日は、アルファ碁があっても人間棋士の魅力は揺るがないという、
私なりの考えをちょっとだけ熱く語ってみようと思います。

・・・・

まず私がアルファ碁同士の自己対戦を目にして思ったこと。

「これって単なる検証ツールじゃないか」

ものすごーく、今の自分の業務を思い出しちゃったんです。
専門棋士が私(スマホ設計者)とすると、
アルファ碁は、検証ツールそのものだと。。。
最初にちょっとだけ説明させてください。

私は今スマホの一部を設計しているのですが、設計中に
いろいろなコンピュータプログラムでデバッグするんですね。

「何か勘違いや落とし穴はないかな?」
「想定外の操作でおかしくなることはないかな?」

等々、自分の「こんなの作りたい」という荒削りのアイディアの
検証作業をやってもらうんです。
ただ問題があって、これらツールが出してくる検証結果
(エラーログとも言います)はひたすら難解で、かつ膨大なんです。
よくよく読み解かないと、何を言っているのかすらわからない。。。
でも、致命的な欠陥がなく、満足のいく機能のスマホを世に送るには、
こう言った地道な検証作業が必要不可欠なんです。

ここにきて、囲碁棋士とアルファ碁の関係も、
全く同じになるのではないかな、と思うんですね。
つまり、専門棋士の「こう打ちたい」というビジョンがあったとして、
その精度を磨き上げるためのツールとしてアルファ碁が活躍する。
ただ、アルファ碁の返答は難解かつぶっきらぼうなので、
この解読にプロの力量が必要となる。
一方で我々アマチュア囲碁愛好家は、これらの鍛錬を経たプロたち
の新しい試みに対し、のんきに声援を送る。。。

少なくとも、美しい棋譜を楽しみたい囲碁ファンにとって、
アルファ碁同士の棋譜は全く無意味のように思います。
だって、スマホユーザーに新型スマホの魅力を語るとき、
設計中に生じた膨大かつ意味不明な記号の羅列を見せつけて
「今度のスマホすごいでしょ?」っていう人いないでしょう?

ファンが求めているのは、棋譜という作品なのだな、と感じます。
そして、作品を作品たらしめているものは、紡ぎ手の意思であり、
情熱であり、人生をかけたストーリなのだろうと感じます。
そんな思いで、あの自己対戦を目にした時、
生命としてのストーリはおろか、意思すらも感じられない。
場面ごとの最善をマシーンなりに探索して、淡々と示し続ける、
そんな離散的な結果の寄せ集めのように見えるのです。

ただ、アルファ碁が私を感動させることは、確かにありました。
それは、対戦相手が人間棋士だった時です。
アルファ碁vs世界トップ棋士たちの60戦、まだ一部しか
見れていませんが、並べたもの全て素晴らしかった。
アルファ碁の手が、確かな意思を持っているように見えたんですね。
素人目から見ても、美しい流れと思えるせめぎ合いもあった。。。
今思うと、天才たちの半生をかけた鍛錬があったからこそ、
そして彼らが並ならぬ意思と情熱を持って挑んだからこそ、
アルファもそれに呼応したのではなかろうか、と、
あの自己対戦と比較して、なおさら強く感動しているところです。

なんだか、
「人が感動するには何が必要なんだろう」
って話になっていますが、
やっぱり私たちは生命体である以上、私たちを感動させるには、
生命へのシンパみたいなものが必要不可欠なのかな、
と思うんですね。
人生賭けて描いた軌跡だからこそ、勇気をもらえるし、
明日へのエネルギーにできる。
感動は、機械だけでは作れない。
最低限、そこに生身の人間が関わる必要がある。
囲碁が人に感動を与える時も、決して例外ではないはずです。
当たり前ですけど、やっぱり人間が人生をかけて魅せてくれるから、
人の心を揺さぶるんですよね。

というわけで、今更アルファ碁について語ってみましたが、
私が言いたかったことは一つだけ。

「囲碁が人間を感動させる時、必ず少なくとも
一方の棋士は生身の人間であるべき」

アルファ碁は本当に素晴らしい存在です。
ただ、人間あってこそ輝くものである、
ということもまた事実なのだと思うのです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
今更だけどアルファ碁について語ってみる 囲碁にはまった技術者の日常/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる